池袋ホルモン焼肉 自慢の牛肉を直売、「斉藤牧場」が加工販売業開始/茅ケ崎
茅ケ崎市芹沢で畜産業を営む「斉藤牧場」が市内で唯一の直売場「ちがさき牛」をオープン、注目を集めている。3代目の斉藤忠道さん(29)が、自ら加工と販売を手掛けている。
慣れない手つきでひき肉とカルビが入ったパックを包装し、手渡す。同市香川から来た坂本美幸さん(29)は「ハンバーグと焼き肉にして食べたい」と笑顔を見せた。
以前は牛を出荷し競りを見届けて終わり。斉藤さんは「食べてくれる人の顔が見えて、会話ができるとうれしい。育てる励みにもなる」と話す。
就農9年目。父と2人で140頭の牛を飼育している。食肉販売業の許可を取得し、5月から販売を始めた理由は、肉の質に関係なく、市場の変動で価格が左右されるためだ。大切に育てた牛の価格も「3割は平気で落ちる」という。
「自分で買い戻し、適正価格で販売すれば変動を防げる」。倉庫を改装し、冷凍庫やスライサーなどの設備を整えた。
自慢の肉を、地域の人に食べてもらいたいという思いもあった。「茅ケ崎にもこんなによい肉があると知ってほしい」と話す。今秋から、茅ケ崎産の飼料米も使用する予定。価格はカルビが100グラム400円。ももスライスが100グラム300円。問い合わせは斉藤牧場電話0467(51)0128